報復される可能性 その2(残留農薬検査)

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この報復の可能性が現実に高ければ高いほど,提訴を抑制する傾向が強くなろう。

たとえば,EC諸国の対日差別的輸入制限は明らかにガット違反であるが,1980年代後半に日本がこれをガット提訴することを真剣に検討しつつも結局はためらった背景には,そうすればECが1983年にとりあえず「冷蔵庫に保存した」対日ガット提訴が,報復措置として冷蔵庫からとり出してこられかねないとの懸念があった。

しかもこの懸念は,日本側の思い過ごしでない現実味があった。

さらに,日本を含む多くのガット加盟国にとって,米国やECはきわめて重要な貿易相手である。

裏を返せぽ,米国やECは,報復の余地をそれだけ大きくもっているということであり,貿易相手国を十分威嚇しうるカードをもっているといえる。

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このページは、-が2015年1月 8日 16:48に書いたブログ記事です。

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