無農薬の厳しい現状(残留農薬検査)

「何年か前、ちょうど古い桃の畑を改植する時に、桃の老木の間にりんごの若木を植えましてね、面倒なんで、桃のクスリしかふらなかったんです。そしたら、りんごは全然だめでした。やるべき時に、やるべきことをちゃんとやらんとダメなんです」

実はかなり以前、渡辺さんは"無農薬"を試みたことがある。

しかし結果は、「病害虫が出て、出荷できるものが全然取れなかった」そうだ。

だから、10年ほど前、東京近郊のある県の農協から、産直の話が持ち込まれ、「無農薬有機栽培で」という条件が出された時に、「それは無理」と断ったのだという。

「消費者がバス一台で来て、ウチらの所に分宿して援農する、なんて話だった。

農薬使うかどうかで向うとこっちの言い分が対立してケンカになりそうになりましたが、毎日の農作業を全部説明して、たまたま放任畑になっている所があったんで、それを見せて"こんな虫喰いの野菜を本当に買うのか"って聞いたら、皆黙ってしまったんです」

渡辺さんは、「場所や作物によっては(無農薬でも)できるかもしれない」という。

「だけど、何も分っていない(消費者の)人に、最初から"無農薬で"なんて言われることには腹が立つね」

当然のことだが、農薬が全く無害安全とは思っていない。

「とくに、農家は原液を扱うこともあるし、自分でまくんだから」。

しかし、「量や使い方をちゃんと守って、扱いを慎重にすれば、それほど心配しなくていい」と考えているから、これからもやめる気はない。

残留農薬検査

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このページは、-が2017年4月28日 11:57に書いたブログ記事です。

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